とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
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芥川の功績
[日常] クモがよく出る。
昔から親にも「クモは虫を食べるから」と言われて殺されずに優遇されてきた。その教えがしみついて、気持ち悪いと言われながらも、今でも殺さずに逃がすことが多い。
世の中的にもそうだろうか。やはり、芥川龍之介の功績は大きいと思う。
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「小説家の原田宗典被告、検察は懲役1年6月を求刑」
この方は東日本大震災が起きて、「自分は一体何を書いているんだろう。意味がないのではないか」と、うつ症状を悪化させたことが遠因で覚せい剤に走ったとか、走らないとか。
確かに、震災があって何万人も死に、身近に重大なことが起きたことは明らかだけども、一般に暮らす人たちはともかく、プロの作家とあろうものがショックを受けて物の見方が変わってしまうというのは如何なものかと思う。
それは、震災以前には自分にまったく想像力というものが無かったと公表しているようなものではないだろうか。何、今さらリアルに感じちゃってんの、という感じだ。震災でショックって言えば繊細で敏感に見えるけど、作家としては鈍感だったってことだと思う。
作家は時に無から有を生み出さなければいけないもので、たとえ親がいなくても親子の絆の問題を描かねばならないこともあるだろうし、戦争を体験してなくても戦争ものを手がけることもあろうし、恋愛など苦手であっても恋愛小説を書くこともあるだろう。
大きな災害が起きてショックを受けましたというのは、人間が何万人も死ぬという自体を、それまでまるっきり想像していなかったと言っているようなものだ。
ちなみに、今週はフィリピンで何万人も亡くなる大災害が起きた。もちろん、これにもウツになって「何を書いて良いのか」分からない作家が続出しなければなりません。
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日常 日時: 2013年11月11日 00:13 |
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