野球場に行きたいと思うこと
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[日常] ふと、野球場に行きたいなと思うことがあります。

もう20年ほど野球場には行っていないんだけど、野球場で見る野球というのは、テレビ中継で見る野球とはまったく違う印象があります。スポーツなのに、「思ったよりショーアップされている」というのは小学生の時に抱いた感想です。

スタジアムは何万という歓声で熱気に包まれて、選手に合わせた応援歌が流れる。スター選手はそれに応えるかのように堂々と、バッターサークルから歩いてくるわけです。それがテレビ中継だと、そのダイナミックな演出はほぼ80%カットみたいなことになって、それはそれで野球というスポーツに集中できるのだけど、「ショー」であるという感じはしない。

野球場に行くということはすなわち、野球というエンターテイメントを「体感」するものなんだなと思うわけです。(特に東京ドームの巨人戦は「ショー」だと思います)。

どういう違いがあるのかというと、テレビ中継だと「この場面で一点欲しいなあ!」なんて思うわけですが、野球場に行くと、同じ場面でも「なんかこの人、ここで打ちそうだなあ!」ということが体感として分かります。それは論理で説明できないんですけど、そういう感じ方の違いがあると思います。

そんなこんなでここ近年、「野球場に行きたい」と思うことがあるのだけど、それは野球を見たいというより、あの臨場感に包まれたいなあという気持ちが強いのです。

過去の日記でも何度か書きましたが、僕が印象に残っているプロ野球観戦は、89年の巨人対阪神(甲子園)です。当時10歳。お互いに拮抗したいい試合だったのに、なぜか父親が8回終了時点で「混むから帰ろう」と言い出し、球場を出た瞬間に誰かがホームランを打った歓声が外に漏れ聞こえてきたことがありました。

「これ、完全に誰かホームラン打ったよね」という爆発的な歓声でした。

それは帰りのラジオで、阪神のセシル・フィルダー選手が決勝ホームランを打ったことが分かったわけですが、その時以来、僕は飲み会を途中で帰るとか、友達と旅行に行って一番先に寝るということができなくなりました。

それは、自分の知らないところで楽しいことが起きているのはイヤだ、という「フィルダー事件」がトラウマになっているからだと思います。


日常 日時: 2013年11月11日 19:36 | 

とくおNOW

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