とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
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ミートボールの怪
[日常] 窓を開けて仕事をしていると、たまに「ミートボールをボイルする音」が聞こえるんです。
別にミートボールに限定する必要はないんですが、レトルトのカレーとかパスタソースでもいいんですが、要するにレトルトものをボイルする音です。でも、直感的に「あ、ミートボールをボイルする音だ」と思うんですね。きっと僕自身に、何かその手の幼児体験的なトラウマがあるのでしょう。ボイルされた熱いミートボールを手足にくっつけられて折檻されたとか。
で、その音の正体は「砂利道の駐車場に車がゆっくり入ってくる音」なんですが、音の種類がここまで似ているとは思わなかったです。美味しそうにグツグツ(ボコボコ)と言うんです。
幼少の頃、「効果音の正体」というような子供らしからぬ本を読んだときに、時代劇の人が斬られる音は「馬肉を叩いて出す」というのを知って、相当な衝撃を覚えました。きっと黒澤明とかそういう時代の話です。コンピューターで音を作れる今となっては、馬肉を手に入れるほうが高コストでしょうが、当時は職人達がいろんな工夫をしてリアルな音に近づける努力を重ねていたのでしょう。
もし僕が今、昔の映画制作の現場に飛ばされたなら、「ミートボールをボイルする音」は、砂利道を車で走ればいいんですよ、と偉そうに言うでしょう。失笑されて終わりだと思いますが。
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日常 日時: 2013年08月26日 23:41 |
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