秘密の暴露
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[日常] 大学の図書館にて。

トイレの個室に入ったら、財布が棚に置かれていた。ぼくも長財布を持参しているときには便器に落ちてしまわないように予めその棚に置くのだが、前の人は用を足して出る時にそのまま忘れてしまったのだろう。

たまにこうして「落とし物」に遭遇することはあるのだが、たいてい僕はそのまま(見なかったことにして) 立ち去ってしまう。それは何というか、財布を手にして管理者のところへ運ぶ途中に「あ、それ僕のです!」 と持ち主と遭遇したら、まるで盗もうとしてたみたいに見えて気まずいからである。

「ああ、落ちてましたよ、届けようとしてたところです」なんて言ってみたところで、白々しく聞こえそうだし。特にトイレなんて、財布を手にして扉を開けたら、外に持ち主が立ってるかもしれないしと思うと、なかなか関わる気になれないのである。

ちなみにこの大学図書館には「落とし物ボックス」というガラスケースがあって、その中には高級時計やノートパソコン、万年筆からアクセサリーまで様々なものが公開されている。

これを覗くたびに、持ち主に名乗り出てきた人の本人確認はどうやってやるのだろう、と思ってしまう。無くした場所と日付、あと何か秘密の暴露が隠されているのだろうか。


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ただいま劇団公演の「砂漠の町のレイルボーイズ」という演目の稽古をしています。



僕が会社を辞めたのは2008年でしたが、この初演はちょうど会社を辞める一ヶ月前に上演した作品です。ちょうど映像の仕事をし始めて頻繁に休むようになり、いよいよ会社で自分は何もできていない、このままではいかん、役に立っていない、でもどうしようもない、というようなジレンマに陥っていた頃の心理がよく出ています。劇団にはめずらしい「はたらく」ことがテーマです。

>>チケットは、『ぴあ』『ローソンチケット』まで。お願いします。


日常 日時: 2013年07月22日 02:01 | 

とくおNOW

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