とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
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止まらない列車
[日常] 今日、大学の図書館で窓の外を見ながら「こりゃあ、ゲリラ豪雨が来そうだぞ」と思っていたら、いつの間にかウトウト眠っていました。
夢の中では、ゲリラ豪雨がまさに始まっていて、図書館の窓から外を見ると、ごうごうと流れる雨水で地面が見えなくなり、あっという間に大きな川のようになってしまいました。「こりゃあすごいね」と振り返ると、そこには顔なじみの劇団メンバーがいて、自分が立っている場所は図書館から電車に変わっていました。
電車は、「電気が止まりました」のアナウンスと共にレールからはみ出てしまい、勢いのままに進むしかなくなってしまいました。僕の目の前では、運転士が左右にハンドルをうまく切りながら、人や車をよけて大学の敷地を走っていきます。ところが、とうとう正門の外に出てしまって一般道路を走ることになってしまいました。
マクドナルドの横を通り過ぎ、マンションを過ぎていきます。僕は劇団員たちに「こりゃあ、横転もあるぞ! 椅子をしっかり持て!」と叫びます。ブレーキが効かないのは油圧が効かないからか。なんてことも考えていました。
運転士は、わざと塀や建物にぶつかって電車の勢いを止めようとするのですが、勢いのままに次々となぎ倒していきます。しかしついには電車も止まり、「やった! 止まったぞ!」と叫んだのですが、今度は後ろ向きに進んでいきます。「どういうことだ!? なんで後ろに進んでるんだ!?」
実は先ほど電車が止まったのは、物にぶつかって止まったわけではなく、坂道を登っていてスピードが0になっただけなのです。ということで、今度は運転士さんが決死の覚悟で後ろ向きにハンドルを切ることになりました。
電車はなんとか大学の中に戻ってきて、ぼくは「グッジョブ! これで車との大事故を防げる!」と運転士を後ろから称えます。
大学の敷地の壁に電車をこすりながらゆっくりとスピードを落としていきますが、運転士のミスで下り坂を選択してしまい、ジェットコースターのようにグングンとスピードがあがっていきます。誰もが「もうだめかもしれない」と思った瞬間、花園のようなだだっ広い場所に出て、電車は止まりました。
僕らは電車を降りて、スマホのカメラで記念撮影し、近くにあった屋外のエレベーターから1Fを目指しました。(坂道を下ってきたので、ずいぶん海抜の低い場所らしいのです)
エレベーターの中にはなぜか、床に吐かれたゲロと、未使用の便器と、水の入ったバケツが置かれていて、僕と運転士と劇団員とそこで初めて乗り込んできた女性がいました。
劇団員が「くっせえ」とか「なんでゲロがあんだよ」とか言いながら、とりあえず「1」を押すと、突然女性がウッときれいなバケツに吐き始めて、僕らはそれを見てなぜだか笑いが込み上げてきました。(なんで関係ないお前がもらいゲロしてんだよ、みたいなことでしょうか)。
吐き終わった頃にエレベーターが1階に到着しました。この夢を見ている時間は20分ぐらいでした。
おしまい。
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日常 日時: 2013年07月13日 16:52 |
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