とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
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ラーメン屋の学習
[日常] 近所のラーメン屋はバイトが定着しない。
開業当初は主人が一人でてんてこ舞いな感じで切り盛りしていたのだが、やがてバイトの女の子がやってきて、その子はきっと1ヶ月も経たないうちにやめて、次に男の子がやってきて、辞めて、主人一人になって、てんてこ舞いになって、またバイトが来て、辞めて、てんてこ舞いになって・・・・・・と繰り返している。
原因はいくつかある。ひとつは、主人が潔癖主義で、新人なのに最初から完全なパフォーマンスを求めていること。客の前であろうが、気になったことはすぐにダメ出しをする。「これは違うよ」「早く拭いて」「こうしなきゃ」言い方はきつくないが、多すぎる。
客前でいちいちダメ出しされたらやる気も失せるというものだろう。「ちょっと様子を見る」ということができないのが主人の特徴だ。
女優の演技が気になったとき、決してみんなの前でダメ出ししてはいけないように、ラーメン屋においても似たような配慮が必要だ。気になることは、バックヤードで一日の終わりにまとめてやればいい。ハトじゃないんだから、間違った後すぐ言わなくても覚えてるだろう。
今はバイトを一気に2人同時に入れている。これは主人、考えたなと思う。相変わらず注文は多いが、2人に分散してるし、同時に新人2人を見れば、いかに自分の要求が高すぎたかということも自覚できることだろう。
しかしうまくやらねば、今度は「2人同時に辞められる」という試練が待っている。
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日常 日時: 2013年05月15日 12:09 |
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