肉うどん
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[日常] 赤坂・大戸屋にて。

入口のレジは注文をする人で混雑している。
そこに中年男性が入店。レジを通り過ぎようとしたところで。

店員「すみませんがご注文を先にお願いします」
男性「え? ああ、肉うどん」

と言って、レジを通り過ぎようとする。

店員「あ、こちらに順番で並んでください」
男性「・・・ああ、前払いなのね」

男性は列に並ぶ。
やがて自分の番がきて。

男性「肉うどんね、肉うどん」
店員「え・・・えっと、肉うどんはございません。こちらからお選びになってください」

と、店員は手元にある写真付きのメニューを指し示す。

男性「じゃあ何でもいい、おいしいやつ!」
店員「おい、おいしいやつと言われましても・・・。定食ですか?」
男性「うん」
店員「どんぶりですか?」
男性「うん、どんぶりどんぶり。何でもいい」
店員「こちらに、ばくだん丼というのがございますが」
男性「それでいい。そんなにいらないけどね」
店員「え、ご飯のサイズはどうされますか?」
男性「そんなにいらないっつの。肉うどんないんでしょ?」

レジに「小ばくだん」と表示される。

店員「740円です」
男性「(千円札を出して)あと40円あるわ」

2分経過する。

男性「ないわ」

男性は260円のおつりを受け取り、適当に座ろうとする。

店員「あ、お席に案内しますので、こちらにお待ちになってください」


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今日出会ったこのおじさんは、いろんなものを「選択」することに疲れてしまったんだと思うけど、そんな中で、終始「肉うどん」にはこだわっていた。

あれはいったい何なんだろうと思っていたのだけど、店を出てその謎が解けた。



おじさんは、隣の店の「肉うどん」と間違えていたのだった。本当にどうしようもない野郎だぜ!


日常 日時: 2012年12月05日 23:12 | 

とくおNOW

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