とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
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高校教師の誤解
[日常] あれは、高校二年生の時だったと思う。
ホームルームの時間に、担任がクラスの授業態度や全体の平均点が低いことなどを問題に取り上げる中、「ちなみに徳尾は毎日7時間、勉強している」と言い出した。
クラスじゅうが「え!?」という空気になり、僕も「え!?」と固まった。どうしてこの人はそんな適当なことを言い出したのだろう、と僕が一番びっくりした。思えばちょうどその頃、三者面談を行っている時期で、僕はその前日に面談を受けていたのだった。
その面談のとき、先生が「最近どうだ、勉強してるか? ちゃんと寝てるか?」と聞いてきて、確かに「そうですね、7時間ほど」と答えていた。でもそれは睡眠時間であって、勉強時間ではなかったのに、先生が勝手に誤解したのだ。
ただ、先生が気持ちよく説いているところに「それは睡眠時間です」とは言い出せず、その後はいろんな人から「7時間って、ほんまに?」「マジで!?」と聞かれ、トイレでも「おまえ、7時間も・・・」「いや、違うから」と、その度に訂正してまわった。(まあ、進学校なら7時間とか10時間とか勉強する人もいるんでしょうけど)。
今でも油断すると、「あの時は、7時間も勉強してたんだよなぁ・・・・・・」と妙に間違った記憶にすり替わっていることがあって、定期的に事実を思い返さないと記憶とは恐ろしいもんだと思いました。
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日常 日時: 2012年07月02日 23:36 |
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