とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
« ダッフィー商法
|
メイン
|
作家の仕事部屋 »
おばあさんが細かい柄を選ぶ理由
[日常] 混雑したカフェにいます。
おばあさんの髪の毛が紫になったりするのは、きっとオシャレのセンスでそうなっているわけではなくて、髪の毛が薄くなってきて地肌が見えにくい色を選んだら紫だった、というようなことだと思う。これはたぶん以前にも書いた。
あと同様に昔から思っていたのは、なんでおばあさんになっていくと、みんな細かい柄の服を着るようになっていくのだろう、ということだ。よく見ると、ちっさい水玉が無数に並んでいるとか、ちっさい葉っぱとか花が散りばめられていたりするような服ばかりだ。女性のことだけを書くと不公平なので男性についても書くと、おじいさんもよく網戸みたいな細かいチェック柄を着ていたりする。
これはもしかすると自分自身と服の、密度の関係なのかもしれない。
極端な話、しわくちゃな顔に大きな模様の服を着れば、自然としわくちゃが目立つというものだろう。細かくなった顔には細かい模様で対応することで、バランスが保てるという心理ではなかろうか。
その対極にあるのは生まれたばかりの赤ちゃんで、凝った柄よりもむしろ無地を着せられるという。服の柄は年輪のようなものかもしれませんな。
Tweet
日常 日時: 2012年06月24日 23:44 |
パーマリンク
« ダッフィー商法
|
メイン
|
作家の仕事部屋 »
とくおNOW