ゾーンに入る
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[日常] 人間より長寿の生き物を見ていたら気持ち悪くなった。

ゾウガメは200年生きるらしいし(これも結構見た目がグロテスク)、チューブワーム(170年)、オーシャンホンビノスガイ(400年)、南極スポンジ(1550年)なんてものもあって、全部見た目が危ない。

捕食されないように気持ち悪く進化したのかもしれないけど、そう考えると「美」というものは動物(自然界)に共通する価値観なのかもしれない。

あと、むしろなんで1550年後に死んだのかが知りたい。


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机に向かうときに、足下に湯たんぽを置いている。


二代目。こんなタイプの湯たんぽ。

これは水を入れて、フタを開けたままガスコンロに掛けて熱するタイプなのだが、火に掛けてしばらくすると徐々にシャーーーーーッと音がするようになる。これは熱せられた空気が容器内でどうにかなって反響しているのだろう。

で、そのシャーーーーッという音は加熱するに従ってどんどん大きくなっていくのだが、注意しておかないと次の瞬間にゴボゴボッと熱せられたお湯が口から吹き出て大惨事になる。コンロの火は熱湯を浴びて消えるし、あたりはビショビショだ。

じゃあ早めに止めればいいかと言うと、シャーーーーッという音は加熱の序盤から鳴っているので、音量に騙されて切り上げるとまだぬるかったりする。ゆえに、火を止めるタイミングにも職人技が要求されるというわけである。

これは長年の湯たんぽライフで気づいたことだが、よくよく耳を澄ませていると、シャーーーーッという反響音が大きくなった後には、一瞬だけ静まる瞬間がある。フッと、湯たんぽの中で変化が起こった瞬間だ。(これを私は、ゾーンと呼んでいる)。

中で何が起きているのかは分からない。ただ、そのサイレントゾーンこそが火を止めるタイミングで、そこを逃すと吹きこぼれるし、そこで止めれば、沸騰前の一番高い温度が獲得できる。

そんなわけでぼくはコンロの前で目をつぶり、耳を澄ませてゾーンを感じ取るのが、毎日の日課になっている。


日常 日時: 2012年03月05日 23:33 | 

とくおNOW

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