とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
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くじ運の悪い男
[日常] 今朝、とある劇場の抽選に行ってきた。
抽選内容は「1から10までの数字が書かれた棒」をどれか一本引いて、相手より数字が小さければ当選、というもの。ぼくともう一人で勝負することが事前に分かっていた。
勝つも負けるも確率は1/2だ。
ぼくは昔から重要な局面におけるジャンケンや抽選に勝った記憶がない。まあ、それは単に負けた時の印象が強く残っているだけかもしれないが、なんとなく今回も勝てる気がしなかった。
ルールとして抽選会場に先に着いた方が1番に棒を引くことが決まっていたので、どちらかというと「相手より先に引きたい」と思っていた。もちろん先に引こうが後に引こうが確率は同じなわけだけど。
そこで、会場には10~15分前には着くように早めに家を出た。さすがに15分前には相手も来ていないだろう、という予測のもとに。ところが、途中で各停電車に乗って乗り継ぎに失敗し、会場に着いたのは5分前だった。相手の女性はもう整理番号1番をもらって座っていた。
小さな小部屋に通され、さっそく相手が10本の棒から1本を引くことに。「ドキドキする・・・」と言いながらサッと引き抜いた棒の先には、「4」と書かれていた。
まずいな、と思った。
相手が4番ということは、僕は残り9本のうちから1~3番のいずれかを引き抜かなければならない。つまり勝てる可能性は1/3しかないのである。最初は1/2だったのに。
だから後手はイヤなんだよな・・・と涙目になりながら引き抜いたら「3」だった。
ギリギリすぎて咄嗟にどちらの数字が勝ちなのかよく分からなかったが、自分が勝ったのだった。これは自分史における数少ない運による勝利だと言える。
もう簡単に「抽選に弱い」とぼやかぬよう、この成功体験を胸にしっかりと刻んでおきたい。
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日常 日時: 2011年12月21日 23:41 |
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