とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
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テープを知らない子供たちへ
[日常] テレビを見てたら、日本でCDが発売されたのは1982年とのこと。
我が家にCDの聴けるステレオコンポがやってきたのは1989年だったから、てっきりその頃に開発されたもんだと思っていた。ちなみにLD(でっかい円盤)がどの時代からどの時代まであったのかは分からない。
自分の生きてきた記憶を紐解いても、一瞬パッとでっかい円盤が飛んでいった感じだ。
思えばそのCDステレオコンポがやってきた小学校の四年生ぐらいから、TSUTAYAに通い初めてありとあらゆる音楽を借りてきてはテープに落として・・・ということを毎日のようにやっていた。
借りる際にはCDケースの裏に58:50とかいう収録時間が書いてあるので、60分テープを買った方が良いのか、64分テープを買ったほうが良いのかすごく迷ったりしていた。
A面とB面の折り返しで曲をまたぐわけにはいかないし、曲順を並べ替えるのも邪道なので60分では足りず、たいてい64分テープを買うことになるのだが、それはそれでA面やB面の最後が何分も余ったりしてしまうというジレンマにぶつかった。
そういう時には、一曲と一曲の間を何秒あければスムーズにA面からB面に移れるか、みたいなことを計算していた。せっかく計算は合っていてもテープのメーカーによっては「伸びる」テープがあって、実際は67分も収録できたり、そういう誤差とも戦っていた。
ダビング中に、曲が終わりかけるところでA面が「ガチャ」と終わったりして、あーー、となったり。
母には「あんた借りてばっかりでなんか、もったいないね」と言われていた。当時は何のことを言っているのか理解できなかったが、母にしてみれば音楽は「レコード(テープ)を買って手元に置く」ということだから、物質的な充足感もセットになっていたのだろう。
なんか全然面白くもない話に熱くなってしまったが、まあ、CDをまたテープにダビングしてみたいと思う今日この頃。きっと誰よりもうまい自信がある。
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日常 日時: 2011年09月18日 23:16 |
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