汚物と呼ばれて
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[日常] ヘッドフォンの耳がポロポロ取れるようになった。



耳当てをコーティングしてあった黒いビニールみたいなものが細かく破れてきて、それが耳や頬に付くようになった。そしてその黒い点々はぼくが家の中を歩くたびに至るところへバラ撒かれているらしい。

妻曰く、ぼくが家にいるとその黒いビニールの破片や毛やらがたくさん落ちていて毎日掃除が大変だとのこと。大変なのは申し訳ないが、そんなぼくを見る目はまるで汚物を見るかのようであった。

そういえば以前、妻に向かって「ぼくのことを一体なんだと思っているのかね」と言ってみたときに「汚物!」と即答されたことがあった。あの時は汚物としての自覚は無かったが、今は少しある。汚物としての自意識がちょっとずつ芽生え始めたのだ。

ただ、その表現が適切かどうかという意味で反撃させてもらうならば、妻も一人の一般女性として、結婚相手が汚物でいいのだろうかということである。なんせ、汚物と同居して食卓を囲んでいるのである。

仮に街中の人たちに向かって「この人(妻)は汚物と同居してるんですよ!!汚物と結婚しています!!」と公に叫んでみたらどうなるだろうか。

それは、ぼくの頭がおかしいとしか思われないだろう。

こうして徐々に精神的にも腐りつつあるぼくだが、とりあえず大人しくヘッドフォンの破片を身体に付けることなく、なるべく毛も落とさずして汚物の汚名を一つ一つ返上していくしか、この世界で生きていく方法はない。


日常 日時: 2011年08月29日 23:41 | 

とくおNOW

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