思い出は時と共に剥がれていく
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[日常] 大阪に住んでいた頃、近所にババ団と呼ばれる団地があった。

大阪ではウンコのことを時にババと言ったりもするのだが(ぼくらはたぶんウンコと言っていたような気がする)、その団地は外壁がこってり焦げ茶色に染められており、ババのような(色の)団地ということで、ババ団と呼ばれていたのだった。

ただ、ババ団という呼び名ではあるけれど建物自体は高層だしキレイで、立地も駅前にあった。クラスにはババ団に住む友達もたくさんいたが、彼らがその呼び名にいちいち怒ったりしなかったのは、皆がババ団にある一定の敬意を払っていたからだと思う。

ババ団は小学生の間でもちょっとしたステータスだったのだ。

ところが先日、友人と話していたときに「ババ団が、もうババ色じゃなくなってるんや・・・」という情報が流れ込んできた。その友人はかつてババ団に住んでいたことがあった。

聞けば、近年はその茶色は落ちて今ではすっかり肌色になってしまっているとのこと。特に今までババ団に愛着があったわけではないが、それを聞くとなんだか居ても立ってもいられず、ネットの地図で調べてみることにした。



肌色になっていた。

もう今や小学生の間ではババ団と呼ばれていないのだろう。皆様におかれましても、遠く離れた地元をグーグルマップで帰省してみては如何でしょうか。いろいろな思い出が剥がれ落ちているかもしれません。


日常 日時: 2011年08月17日 23:15 | 

とくおNOW

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