とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
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COBB料理長の実体
[日常] 最近、いろんな映画や小説を見ても、昔ほど心を動かされなくなった。
それは大人になって目が肥えたというわけではなくて、表現は難しいけれど単純に脳の中の感動するアンテナみたいなものが腐ってきたのだと思う。
ただ、たまに物語の方にも責任があるなと思うのは、引っ張って引っ張って「敵の正体は・・・君たちの邪悪な心から生まれたものだった!」みたいな概念オチの作品。いやー、そこはお洒落に逃げずに実体のあるものにして欲しかったな、と。
個人的にはこういうやり口は無しだなあと思うのだが、ベストセラーとか大ヒットとか言われているものでもたまに見るので、世間では意外に違和感のないものとして支持されている手法なのかもしれない。
ところで、デニーズにCOBB料理長のまかないサラダというメニューがある。
そもそもデニーズを統括する料理長が存在するのかどうかは知らないが、とりあえずこのCOBB(コブ)料理長というのはどうせ概念みたいなもんだろうと思っていた。COBBと書いときゃ本格的に見えるだろうというような。我ながら実体に対する疑心暗鬼がついにこんなところにまで、という感じである。
調べてみると、その昔ハリウッドのレストランで働いていたCOBB氏が、いろいろな食材をぶちこんで作ったサラダが人気となり、たちまち西海岸中のレストランに広まった・・・ということらしい。そしてその雰囲気をデニーズに持ち込んだのが「COBB料理長のまかないサラダ」というわけである。
概念みたいなものであった。
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日常 日時: 2011年08月14日 23:27 |
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