とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
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スーパー銭湯のヤクザ兄弟
[日常] たまに近くのスーパー銭湯というか、日帰り温泉的なところに行く。
広い風呂にゆっくりつかっていると頭がスッキリして煮詰まった考えもまとまったり、まとまりかけた考えがどっかに行ってしまったりするのだが、今日はサウナに入ったら、あとからヤクザ風の男性が二人はいってきた。
5,6人も入ればいっぱいになるような狭いサウナである。彼らにはあまり視線を向けることなくうつむいていたのだが、最初にチラッと見た限りでは50代ぐらいの痩せた男と、30代ぐらいの恰幅のいい男。会話のやりとりから二人は兄弟分のような印象を受けた。
兄貴の方が入ってくるなりドスの利いた低い声で「あっついなオィ・・・せまいなオィ」と言い、弟が「そうスね・・・」と返答。さらに「せまいなオィ・・・」と言うので、それは僕に「出て行け」というシグナルなのかと思ったのだが、
そう思った瞬間に「あんたに出て行けっていう意味じゃないぞオィ・・・」と言ってきた。エスパーなのか、と思った。エスパーかつヤクザなのか、と。
しばらくすると兄貴は自分の体をパチパチ叩きながら「おい、見てみろ・・・おれは汗が出始めたら早えんだオィ・・・この汗すげえだろオィ・・・」といい始め、弟はそれに「すごいッスね・・・いやマジすごいッスね・・・」と相づちを打っていたので、ぼくも気になってパッと顔を上げてみたところ、
断然、弟の方がびちゃびちゃに汗をかいていた。
ちょっとその時点でも笑いそうになったのだが、その後二人がサウナを出て行くと、外の水風呂にザッパーンと入った兄貴の「うわ、ぬるいなオィ・・・!」という声が聞こえてきた。兄貴曰く、どこそこの温泉の水風呂は心臓が縮まるほどの冷水だったと言う。
直後、ザッパーンという音と共に、弟分の「あああ!!つ、冷たいッス!!」という声が聞こえてきた。兄貴に合わせてつらかろうが、頑張って欲しい、弟よ。
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日常 日時: 2011年06月11日 23:10 |
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