魔女がやってきた
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[日常] とある公共放送局の集金が来た。

ぼくが住む地区には定まった集金担当者がいないらしく、数年前に一度バイトみたいな人が集金に来た以来は、誰も訪れてこなかった。そこで今日である。

玄関を開けると魔女のような風貌の中年女性が立っていた。

彼女はおもむろに手に持っていた計算機のようなものをはじきだし、「滞納されている金額ですけれども、七万三千円になります」と言ってきた。

「七万、三千円です」

これは本当の魔女かもしれん、とそのまましばらく何も答えられずに固まっていたところ、「・・・ということで本来は七万三千円なんですが、この中でどれぐらいお支払いできますか」と言ってきた。ぼくの財布には今、千二百円しか入っていない。

「わかりました。七万円はじゃあ、アレしますから、今月から払ってくれますか」と魔女。

え・・・?最初に七万三千円と言ってきて、それで黙っていたらその中でいくら払えるかと言ってきた。尚、うなっていたら今度は今月からでいいと言う。

え、いいの?ホントに?・・・それ、え?・・・魔女裁量?やっぱ魔女?

そのまま、その中年女性が帰るまでぼくは口をあんぐり開けていたが、結局その今月分か何かの二千六百円も払うことができず、日を新たに再度来てもらうことになった。

さっきから「魔女の弱点」で検索してるけど、よく分からない。焦る。


日常 日時: 2011年06月09日 23:28 | 

とくおNOW

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