著作権との戦い
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[日常] 上海万博のテーマソングが岡本真夜の曲と一緒、というのが話題になった。

今回にしかりディズニーにしかり他にもいろいろあると思うが、中国の人にとって、良い物は気軽に”RT”する感じなんだと思う。悪気がないというか。むしろ良い物を世に広める協力をしてるぐらいの認識なんではないだろうか。

例えば、ぼくらが小学生だった時代は、自分を含めて周りの友人が描く漫画のほとんどはドラゴンボールを模したものだった。最初からオリジナルを生み出そうとしても、それは悲惨な物にしかならないことを知っているからである。

だが、その道に進みたければどこかで「これじゃ売り物にはならない。オリジナルをやらなければダメ」と気づき、その模倣で培った技術を持って、オリジナルの世界に踏み出していくものだ。中国の人はその模倣からオリジナルへ飛ぶだけの研鑽を積むチャンスが少ないのかもしれない。

こういう仕事(舞台とか)をしていると、著作権についてはとても神経を使う。「あれと似てる」「あれと同じ」と言われることが怖いので、物を作る人の中にはできるだけ多くのドラマや映画を観ようとする人と、一切見ようとしない人に分かれる。

去年、楳図かずお氏と対談したときに「ぼくは人の作品は一切みないんです、かぶっちゃうから」と言っていた。ぼくもどちらかといえばそっち派なのだが、おこがましくて「一緒です」とは言えなかった。

楳図さんぐらいの巨匠になるといいと思うけど、人の考えることなんぞ「思いついた!」と思ってもたいてい過去にやられていることが多い。だから一般的には、クリエイターはかぶらないようにできるだけいろんなものを見たほうがいいと言われているのだが。


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本日(月曜日)22:00より、モッカモッカさんのUstream放送(WEB TV)に徳尾が出演させていただきます。

出演は加藤啓さん、諏訪雅さん、そして徳尾というメンバーです。
あれだけ言って、肖像権は無視させていただいております。

内容としてはSSMFの裏話だとか、視聴者を交えたゲーム、今後のことなんかが聞けるのかもしれません。22時頃になりましたら、このページでも視聴できるように準備いたします。どうぞ宜しくお願いします。


日常 日時: 2010年04月19日 11:46 | 

とくおNOW

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