[日常] 一流とは。
タイガーウッズがプレーオフでライバルと優勝を競っているときに、相手のパットをどういう心理で見るかという話を聞いた。相手が外せば、自分が優勝という瞬間である。
そこでウッズは相手に対して「入れろ」と思うらしいのだ。
相手が入れたとしても自分がさらに上を行けば優勝できるわけで、自分が世界最高のプレーヤーであることを示すために、どうぞ最高のお膳立てをしてくれよ、というわけである。(実際は相手選手のパットは外れてしまったそうだ)
さすが一流の言うことは違うなあと思いかけたが、これ、実際に後ろからの「入れろ!」というプレッシャーがきつかったんじゃないだろうか。
仮にぼくがタイガーの相手だったとする。このパットを外せば負ける。絶対にタイガーに勝ちたい。集中だ・・・。よし、風もなくなった・・・。ちらりと後ろを振り向く。

「入れろ」
・・・なぜだ。なぜあいつは目を見開いているのか。なぜ、おれを応援しているのだ!!・・・見るな、頼むからそんな目で見るな、タイガー。
渦巻く動揺の波を抑えきれぬまま、悲劇のパッティング。
実際の試合、パットを外したライバルに対して、優勝が決まったウッズは大層悲しい目をしていたそうである。
だからそんな目で見るな、タイガー。
日常
日時: 2009年09月23日 00:26
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