タッチタイプが引き起こす不幸
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[思い出] 昔、家に「書院」というワープロがあった。

ぼくの兄がカタカタとキーボードを見ずに打っているの見て、これはちょっとマスターしたいと思い、タッチタイプ(ブラインドタッチ)を始めたのが中二の頃。

とはいえ、子供がワープロを使う用事なんて無いので、キータッチの練習はもっぱら学校の教科書を片っ端から写していた。その成果もあってそれなりには打てるようになったのだが、これがのちに、面倒なことを引き起こすことになった。

中学のときにあったパソコンの授業中、指示された通りに文字を打っていただけなのだが、僕のブラインドタッチをみた先生がいきなり

「このクラスには、プロがいます!」とみんなの前で言いだしたのだ。

異様に興奮する教師と、戸惑う僕。
ぼくはパソコンのことなんて何も知らないし、文字を両手で打っただけだ。

「プロじゃないんですけど」と反論する僕に対し、「彼はプロだ!分からないことは徳尾くんに聞こう!」エスカレートする教師。

今思えば、先生はパソコンのことなんて全然分からないのに授業を持たされていたのだと思う。記憶にあるのは僕の指示のもと、みんなでマインスイーパーをやったことぐらいだ。

その後、高校・大学に入ってからもずいぶん、文字を打つ姿だけを見て「パソコンに詳しい生徒」と思われてきた。まあ、がっかりされる前に逃げる技術だけは一人前になったけど。


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思い出 日時: 2009年03月13日 01:05 | 

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