とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
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バレンタイン
審査員特別賞をいただきました。うひょー。
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[思い出] スーパーに行ったらバレンタインのコーナーができていた。早い。
ぼくは昔、バレンタインデーになると女子以上に気を使っていたように思う。なぜなら、友達にカッコイイ子がいると、当日はヘタに傍にいない方がよかったりするからだ。
実際、放課後に仲の良いB君としゃべっているときに、女子数名から呼び出されて「B君に渡したいからゴ゙メン、この場から消えてくれる?」と言われたことが何回もあった。そういうことは多々あったので、もう2月14日はなるべくイケメンと会わないようにしていたぐらいだ。
面倒なのは、遠めから女子がうごめいて様子を伺っている時で、たいてい友達の方は気づいてなかったりする。しょうがないので、こちらから常にアンテナを張っておいて、空気を察知した瞬間に「おっと、用事があるから先帰るわ!じゃ!」と脈略なくダッシュで消え去ったりしていた。
B君もたまに「おい!なんだよ!」とか追ってきたりして。追いかけるな!来るな!
今思えば、そういう空気を察知するために、バレンタインデーは周りをキョロキョロしていたので、他の誰よりも「もらえることを期待している男子」みたいになっていたと思う。
「うわ・・・なにキョロキョロしてんだろ。貰えると思ってんのかなウハハ!!」みたいな。
そんな僕は帰宅して、母親に「バレンタインチョコあるでー」といわれて戸棚をあけると、よく丁寧にラッピングされた「たけのこの里」がポロンと置いてあった。
ラッピングを剥がしていくと、徐々に姿をあらわす「たけのこの里」。この瞬間が惨めな一日のクライマックスで、黙って頬張るのが恒例だったように思う。
「きのこの山」のときもあった。
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思い出 日時: 2008年01月28日 11:49 |
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