とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
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寒中風呂
[思い出] 妻が風呂場で「ギャー」と叫び声をあげて、部屋に戻ってきた。
何があったのかと聞いてみると、「お湯がたまったと思っていたら栓をしていなかった。一回分の風呂を無駄にしてしまった・・・」とのこと。まあ、落胆する気持ちは分からないでもないが、よくある話だ。
ぼくはお湯じゃなくて水をためてしまい、入って「ギャー」と言ったことがある。
ふつうは湯気がない時点で気づきたいところだが、そのときは今のように真冬でもともと風呂場が寒かった。裸になったらいち早く風呂に飛び込みたい、体を温めたい、その一心で片足を突っ込んだら、ギャッハー!となったわけである。
これは熱っついのか!?冷たいのか!?・・・冷たいわ!!ギャッハー!
その時はよく事態が理解できずに、足を引き抜いた後、しばらく呆然と水たまりを眺めていた。なんでお湯じゃないんだとか、これからの人生どうするとか、理由のつかないことをぐるぐる考えていたらだんだん本気で寒くなってきて、
クンッと栓を抜いたら、サーーーという音と共に、涙が出そうになった。
あれ、おかしいな。これは涙が頬をつたう音なのか。風呂の水が流れる音なのか。まあ、風呂の音だけど、右足を拭いてまた服を着る瞬間がなんとも情けなかった。
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思い出 日時: 2008年01月15日 23:28 |
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