とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
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望まれず
[日常] とある取材を受けに高田馬場へ行きました。
高田馬場は学生時代に、よく早稲田へお芝居を観に行く時に降りていました。演劇をやろうと早稲田大学のいろんな学部を受験しまくり(その動機も、今考えるとどうかと思いますが)、全オチして、慶応に通うことになっても、最初の一年はやっぱり早稲田よね~と思いながらよその大学の演劇に浸っていたのでした。
それから十年以上経ち、じゃあ、学生時代に演劇の盛んなところで活動できたら良かったのかというと、周りはよく「いや、お前はたくさんのライバルの才能の前に恐れおののき、音響サブの仕事などを数回やらせてもらって、いい思い出作って演劇から足を洗ったのではないか」みたいなことを言われます。
確かに。自分のいたサークルは10人前後しかいなくて、ホンを書く人間は誰もいなかったという環境だったからこそ機会があった、としか考えられなくて。「まったく望まれていない」という環境で、特に持てはやされることもなく、寂しかったけれども今となってはそれがありがたかったのかも、という気持ちはあります。
そもそも仕事をする上で「望まれる」なんてことはあるのだろうか? と思います。今もこの先も、誰にも求められてはいないけれども、やるしかない、これしかないから、やらせてもらう、というそんな感覚に近いです。まあ、世の中の仕事って、すべてそんなものですね。
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日常 日時: 2015年02月18日 18:28 |
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