とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
« おれたちの金でいい暮らし
|
メイン
|
知られざる真実 »
ハムカツ騒動
[日常] たまに偉い感じの人と食事をすることがある。
会社員時代でいえば、社長とか取締役とかと会食するような感じ。ずいぶん前の話になるが、仕事の話をしているときに「ところであなた、ハムカツって食べたことある?」と聞かれたことがあった。
ええ、まあ、と答えると「なんか駄菓子屋にあるようなやつじゃないわよ。こないだ○○でハムカツを食べたらすごく美味しかったのよね」と先方。すると周りにいた人たちも「美味しかったですよねえ」「あれはホントびっくりしましたよ」と相槌を打つ。おそらくスーパーや肉屋で売っているようなものとは違うのだろう、さすが金持ちとなれば食べてるハムカツも違うのかと思っていたのだが。
後日そのハムカツが美味しいとされる居酒屋に行き、「食べてみて」と言われたハムカツが、まあ、なんというか、普通であった。美味しいのは間違いないのだけれども、まあ、はい、ハムカツですね、という感じ。でも周りは相変わらず逆らえないのか「おいしいですねえ!」「今までのハムカツの概念が・・・」と大仰な反応をしている。
そこで思ったのは、たぶんその人はハムカツという食べ物がB級すぎて、今まで食べたことが無かったのだと思う(朝丘雪路が傘をさしたことがないように)。ハムカツといえば子供の頃に食べた、変なお菓子のカツというイメージだったのだろう。いやいや、今はスーパーとか飲み屋で普通にありますから!と心の中で叫びながら、僕も周りに同調して「いやあ、おいしいですねえ!」と新鮮に驚くのだった。
そうやってB級を知らずに過ごしている人も世の中にはたくさんいるのだろう。おいしいものたくさんあるのに。機会があったらマルちゃん正麺でも勧めてみようと思います。
Tweet
日常 日時: 2012年11月07日 23:02 |
パーマリンク
« おれたちの金でいい暮らし
|
メイン
|
知られざる真実 »
とくおNOW