とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
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一般の視聴者を観察する
[日常] 母はテレビを見ながら常に声を発している。
母を見ていると、テレビというものをもっと知らなければならない、ということをヒシヒシと感じる。分かりやすくないとダメだし、ベタ過ぎてもダメだし、熱心に見ていると思っても、心は完全に冷めていたりする。
朝はNHKの「梅ちゃん先生」を見ながら、まずい展開になると「あらー・・・・・・」と声を出したり、怒って診療所を出て行く俳優がいれば「なんも怒らんでええのに・・・・・・」とか、場面が変わるごとにいちいち感想を吐いていた。そこで試しにこのドラマのどういうところが面白いのかを聞いてみたところ、
「まあ、特に面白くはないけど、前回のドラマが良かったから、その流れで見てる」と、身も蓋もない回答が返ってきた。でもそれが視聴者というものの、一つの真実でもあるのだろう。
母は僕がまだ実家にいた頃、二時間もののサスペンスドラマを見るときに、放送が始まる9時になってから「風呂に入ってくるわ」と言って、のんびり上がってきて9時半とかそれぐらいから見始めていた。「まあ、テレビ欄であらすじ見たら大体途中からでもわかるし」と、その時も仰天したのを覚えている。
しかも翌日、「途中で寝てしもーたー」とよく言っていた。どんなドラマ作ればいいのよ。
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日常 日時: 2012年09月22日 23:24 |
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