とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
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宮尾すすむが電器屋に来た話
[日常] 人身事故の影響で、駅がすごく混雑していた。
駅のホームとか改札とか、人が多いところを歩いていると他の人と歩調と合ってしまって、たまにおっさんと手をつないでしまう瞬間がある。いやな意味での「アッ!」という声が出る。
まあ、人格が入れ替わらなかっただけ良しとしよう。
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宮尾すすむが亡くなった。
まだぼくが福岡に住んでいた頃だから5歳とか6歳ぐらいの時、買い物で訪れた電器屋で「宮尾すすむのトークイベント」のようなものが開催されるとのことで、フロアに人だかりができていた。
まもなく宮尾氏がエレベーターから登場するということで、スタッフやお客さんがエレベーターの前を取り囲むようにして待ち受けていた。こういった記憶があるということは、当時のぼくの家族も宮尾氏の登場を待ち望んでいたのだろう。
ところが、エレベーターが開いて「ジャーーーン!!!」と豪快な音が鳴って出てきたのは電器屋のおっさんで、その後も何発かフライングがあった後、何度目かの正直で本物の宮尾すすむが登場。フロアは大歓声に包まれていた。
それが、ぼくが見た初めての芸能人であった。
その後、宮尾すすむがテレビでどんな活躍をされていたかは知らないが、この日のことは鮮明に覚えている。というか、逆にこの日の出来事を覚えているのは、あの場所にいた人間の中でぼくだけではないだろうか。
ともあれ、哀悼の意を表します。
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日常 日時: 2011年07月13日 23:13 |
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