とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
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今日もろくでもないインターフォンが鳴る
[日常] ぼくの家は頻繁にインターフォンが鳴る。今日も鳴った。
玄関の扉を開けるなり、今ならウォーター・サーバのレンタルで水が2ボトル無料です。大変人気で申込み殺到なので、と息を切らせながら言ってきた。
見ればクタクタの作業着に冴えない表情の30代の男。両手にはサーバの写真が載ったパンフレットと、水質データらしきものが書いた冊子を持っていた。
「ここにサインしていただければ・・・」
あまりに説明が無かったので、宅配便を受け取る感覚でスルっとサインしそうになったのだが、いや待てよ、これ契約だな、と思いとどまって「まあ、考えるからその紙(薄い申込みハガキのようなもの)をください」と言った。
ところが、今サインしないとこのハガキを送っても入荷が2ヶ月先になってしまうが、サインしたら無料の分を明日持ってきます。と言ってきた。それはなんでだ、と思ったがこれ以上は相手にしている時間もなかったので、玄関を閉めた。
今思えば扉を閉める間際には、放射線検査のデータらしき紙を取り出し「検出されず」という文字を見せてきたり、逆浸透膜が完全に放射性物質を除去する、とか随分乱暴なことを言っていた。
このご時世、これだけ手荒くやっても商売として成立するのだろう。詐欺とまではいかないまでも、不安につけこんだ微妙な災害ビジネスだ。
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日常 日時: 2011年04月13日 23:38 |
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