美味しいリンゴに巡り会わない
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[日常] おいしいリンゴってなかなか無い。

リンゴほど当たり外れの大きい果物もないのではないだろうか。個人的な経験では大半のリンゴがパサパサで口内に残り、強引に満腹感を押しつけてくる。だから食卓にリンゴが置かれていても、普段はあまり積極的に手を伸ばそうとしない。

ところで今日、食事中に妻が「このリンゴすごい粉っぽいねん。食べてみて」と言ってきた。見れば黄色く変色したリンゴが数切れ皿に置かれている。そんな嬉しくない情報を聞いて誰が食べるというのだろう、どうか今回は勘弁願いたいと丁重に断ったところ、

「いや、ホント想像以上に粉っぽいから」と妻。

見れば妻の目が笑っている。思わず笑ってしまうほど粉っぽいというのか。そこまで言うなら、と一口かじってみたところ、こちらが噛み砕く前に向こうからパラパラと柔らかく砕けていった。

砂漠を彷徨いながら、ようやく見つけたリンゴの木。無我夢中でむしりとり、かぶりついた瞬間に口の中で砂に変わった。そんな絶望に近かった。

もはや粉っぽいを通り越して、蜃気楼かと思ってしまうほど実態の感じられないリンゴ。嗚呼、美味しいリンゴが食べたい。


日常 日時: 2011年04月05日 23:24 | 

とくおNOW

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