とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
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盛り上がり解説
[日常] テレビで日本対アルゼンチンのサッカーを観ていた。
スポーツ中継をテレビで観るとき、実況と解説(つまり音声)を消してみることがある。エンターテインメントとしてはいささか盛り上がりに欠けるものの、試合の情勢を客観的に(というか自分の主観で)楽しむことができるからだ。
特にサッカーの代表戦の場合、すごく日本の状況が押されていたとしても「大丈夫ですよ!この調子です!」「相手の動きは止まってます!」というような偏った実況や解説をする人が多い。そうなると目の前の試合はさておき、なんとなく「大丈夫なのか?」という気にさせられて、よく真実が分からなくなってくる。
過去には、無音の状態で「すっげえダメな試合だな・・・」と思っていたのに、音声をつけたらチームが絶賛されていて、絶賛されたまま負けた試合もあった。
今日の試合でも、選手の動きに併せて「そうそう、パスをゆっくり時間をかけて回すんです・・・そうそう、そう・・・ゆっくりまわして・・・シュート!!いいですよ!!」と言っている解説者がいた。それって目の前の現状を言葉に出してるだけで何にも解説になっていない。盛り上がってるだけだ。
ただ、このようなナショナルチームの試合に客観的で冷静な解説など、そもそも求められていないのかもしれない。スポーツバーでその時だけユニフォームを着て盛り上がってとりあえず隣の女の子と抱きつきたいだけの男にとってみれば、地味な解説をされてもテンション下がっちゃうよ!プップップー!ってなことだろう。
ダメだ。チャラ男の描写が全然ダメだ。
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日常 日時: 2010年10月08日 23:52 |
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