とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
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職業を予想する
[日常] もし誰かの肉体に乗り移ったとしたら、ということを考える。
あくまで乗っ取れるのは肉体だけだとして、その人の持つ記憶みたいなものは乗っ取れないとすると、ぼくは果たしてその肉体が一番得意とする能力(生業としていること)に気づくことはできるのだろうか。
つまり、ぼくがイチローの肉体を乗っ取ったとしたら(しかも、たまたまぼくがイチローのことを知らなかったとして)「こいつは野球が得意だ!・・・しかも大リーグ並に!」と気づくことができるだろうか、ということである。
たまたまバッティングセンターに行ってすごい当たりを連発するとか、友達と草野球をしたら自分だけずば抜けてうまかったとか、そういうことが無い限り「なんだか強靱な体だなあ」ということで引っ越し屋とかを始めてしまいそうな気がする。
・・・まあ、考えたら大抵の人は(医者とかプログラマーとか)肉体よりも「記憶・知識」に能力の比重があると思うのだけど。
ノーヒントが厳しいなら、たとえば目が覚めたときの部屋の状況や、周りの友人関係から「この人は何者か(何の職業なのか)」ということを推察してもいい。
ただ、ぼくを乗っ取った場合は、そのあまりの能力の見つけにくさ(あるいは無さ)に驚くと思う。部屋を見渡したところで、普段スーツも着ていないようだし、本棚を見ても少数の漫画しかない。趣味もない。いったいこいつは何の職業なんだと。
パソコン周りだけはなんだか充実しているので試しに「ワード」を開いてみても特に何も浮かばない。
私は何者なんだろうか、と思いながら今この文章を書いている。
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日常 日時: 2009年06月21日 12:32 |
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