とくお組
2003年慶應義塾大学の2つの劇団(劇研・創像工房in front of.)のOB・現役を中心に旗揚げしました。主にコメディを作っており、宇宙船の機関室や画家の脳の中といった「非日常」世界で、キャラクターたちの心理や言動は「日常的」に描くという作風です。HPにて主宰・徳尾浩司の会社員コラム連載中。
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しゃっくり人生
[日常] 全然、咳が治らない。
もう3週間くらいになるが、こんなに治らないのは初めてだ。2週間ぐらい続いた頃に一度病院に行った。「ただの風邪でしょうな」という感じで咳止めをもらったのだが、あまり効かない。というか、飲んでる間はマシになるが、切れるとまた再開される。
このまま止まらなかったらどうしよう、そんなことも思い始めた。
咳のデータは見つからなかったが、しゃっくりのギネス記録はなんと68年間らしい。チャールズさんというアメリカ人が28歳から96歳まで、毎分40回ものペースでしゃっくりしていたというのだから相当なもんである。しかも結構長生きだ。
話もいちいち途切れるから、伝えたいことは短く簡潔に「耳かき、とって、たのむ」みたいな感じだろう。愛を伝えようにも「I ヒック LOVE ヒック YOU」とかになっちゃって、FUCK YOUに聞こえたりして大変なこともあったんじゃないだろうか。
この数奇な人生を送ったチャールズさんはしゃっくりが止まって1年で亡くなったとのこと。逆にびっくりしたんじゃないだろうか。え・・・、どうした?横隔膜。えー、死んだ?死んじゃった?みたいな。
68年も続いたしゃっくりが急に止まってしまって、生きる元気を失ったのかもしれない。お前、なんで止まっちまったんだよ!と。まさに人生の苦楽を共にしてきた親友が先に逝った、みたいな感覚だ。まあ、親友って言ってもしゃっくりなんだけど。
ぼくの咳も、あとどれぐらい続けば愛おしくなるのだろう。
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日常 日時: 2010年04月10日 00:59 |
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