父、上京
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父、上京す。


高校を卒業後、大学から東京に出てきて今年でもう9年目。
上京後まもなく芝居を始めた関係で、
実家にはほとんど帰らない日々が続いています。
そんなある日、名古屋に住む父が出張で東京に来ているということで
久々に飯でも食おうかということになり、横浜は中華街に行ってきました。

※父は中華が大好きで。


こちらが、僕の父・ユキオ。

まず一年ぶりくらいなのに、異常に老けていてビックリです。
というか、さらに一回り太った気がする。。。


父は昔から食い気が何よりも勝っており、
食べることに関しては常にまっしぐら。
来年の春には定年ということで、相当油断して喰いまくっている様子。
この日の中華料理もあっという間に平らげ、
「ちょっと味が薄いな」と更に濃い味を要求する始末です。


そんな父との会食も終え、帰り道の途中、
「中華まんをお土産に買いたい」というので物色しながら歩くのですが
相場:@300円がどうにも高いらしく、なかなか購入に踏み切れません。

※なかなか中華まんを買えないユキオ。


すると結局何も変えないまま中華街を出てしまいました。
どうにも諦めきれないのか、ぶつぶつぶつぶつ喋りかけてきます。

父「井村屋って安いんだな…」
堀「いや、中華街で100円くらいのはあんまりないと思うよ」
父「そうか…高かったなぁ。でももう駅まで来ちゃったしなぁ」
堀「…」
父「高かったなぁ。」
堀「…戻る?」
父「よし、じゃあ戻ろう」



さあ、こうなったら父は止められません。
僕がパシャパシャ写真撮っていることにも気づかず、
ずんずんと中華街の中へ積極的に攻めていきます。


ニ軒め。@300円

「…高いな」


三軒め。@300円

「高いね」


四軒め。@300円

「高いよね、これね」
だから高いっつってんだろ!!


結局、なんとか五軒めで
やっと納得したみたいで@300円の中華まんを購入。

※ある程度回らないと満足できないらしい。


そんな父の食に対するこだわりを垣間見つつ
駅のほうに二人して帰っていると、
なんと中華まん99円のお店を発見!!
僕が「あ、逆に駅にあったね」と突っ込むと
「あんなのは安いからダメだ」と一蹴。
おまえがそれ探してたんじゃないんかい!



そんな感じでたいそうご満悦で帰っていった父。
正月にはもう一回り大きくなっていそうで心配です。


(制作・堀田)

日々 日時: 2008年12月10日 03:06 | 

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