前の記事の続きです。
PM9時、三軒茶屋のデニーズにてお話を伺いました。

−お忙しい中ありがとうございます。どのようなお仕事をしてるのですか?
「いえいえ。学生のうちに色んな社会人の話を聞いておくと良いよ。
僕はIT系の会社で営業をしてます。今年で3年目ですね。」
−営業というと、プレゼンとかして、新しいお客さん獲得する、みたいな感じですか?
「いや、一般的にはそんな感じだろうけど、僕の場合は、商品がシステムで、お客さんが自治体だからね。
自治体には多くのシステムが必要だけど、システムって会社によって設計思想が違うから、一部はこの会社で一部はあの会社、みたいなことはあんまりしないんだ。
だから新規のお客さんを獲得するよりは、今担当してる自治体に新しいシステムを追加させたりっていう役目だね。」
−なるほど。
「実際には、今あるシステムに次々バグが発生するから、それを潰していく、みたいなことをしてます。
プレゼンとかは全くやりません。」
−一口に営業といっても色々あるんですね。

−今の仕事に決めた理由は何なんですか?
「最初はKっていう計測機器メーカーに内定貰ったんですね。
その会社は高給・激務で有名で、『30歳で家が建つ、40歳で墓が建つ』って言われてて。
それで、嫌だったので就活続けて、今のところに受かって。
こっちは社員の雰囲気とかも良かったのでね。」
−良かったですね。最初の会社に入らないで。
「うん。僕は人生の大切な場面でミラクルが起きることが多いんですよ。
会社入って、配属が決まるときも起きた。
僕の配属は、自動車関連の部署か、自治体の部署かって感じで、
明らかに自動車の方が仕事キツそうだったんですね。」
−ほー。
「ちょうど研修の最後で、新入社員たちが重役の前で研修最後のプレゼンをやった後、
あらかじめ決められてた配属先を伝えられるって流れだったんですよ。
そこで自分のプレゼンの最後に、全然そんなこという場じゃなかったんだけど、
自治体に対する熱い思いを語ったんです。『自動車やりたくない』って思いながら。」
−賭けに出たんですね。
「うん。そうしたら重役が、N常務って言うんだけど、新入社員は5分、廊下に出ててくれって言って。
戻ってきて配属発表だったんだけど、君は自治体、って言われました。」
−おお。効いたんですかね。
「うん。その後、自動車の方に行った同期が、お客さんに自己紹介したとき、
『あれ?堀田くんって子が来るって聞いてたけど』って言われたみたいで。
それ聞いて、N常務最高って思いましたね。今は専務になってるんだけど。」

早くも為になる話です。
長いので後編に続きます。
(制作・菊池)
日々
日時: 2006年06月29日 23:55
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