ミステリー
2004年9月30日
日帰りバスツアーの話、続けて宜しいでしょうか。
----------
中でも僕がイチオシなのは「ミステリーツアー」なるものです。
大手バス会社はだいたいどこでもやってるツアーなのだが、
ミステリーと言っても、別に洞窟を探検したり、
田んぼにできたサークルを観に行くのではなく
「どこに行くのか教えてくれない」
日帰りバスツアーなのだ。
ミステリーツアー経験者の母いわく、ガイドがいちいち
「●●インターを通過しました。さあてどこに行くんでしょう」
なんてクイズ形式で乗客を煽っていき、
客は移りゆく景色をヒントに少ない脳みそをフル回転させて
「◎◎温泉だわ。きっと。」「いいえ、△△高原よ。」
なんて想像を膨らませながら大いに盛り上がるのだ。
決して、目的地に馳せる思いを絶やしてはいけない。
「おれ、どこでもいいんだけど。」
なんて言おうものなら、破綻してしまうツアーなのだ。
「分かったわ!!◎△☆温泉よ!!」
「正解!!!拍手!!!!」
「ギャーー!!!」「すごいわ!!すごいわ!」
僕は、どうしてこんな辛い環境に飛び込みたいと
思っているのだろうか。
秋だからだろうか。
ツアー
2004年9月29日
日帰りバスツアーに行きたい。
----------
今日をもって、上司が僕を呼ぶ「呼称」が
「とくおくん」→「とくちゃん」
に変わった。そう呼んだ上司の顔に、
付き合い始めの男女が、相手の呼び名を変える瞬間のような
照れくささがあったことを僕は見逃さなかった。
ここで表情を変えると相手の尊厳を傷つけてしまうと
思って、もちろんここはポーカーフェイスである。
上司は今日、有給休暇のつもりだったのに仕事が忙しくて
出社していたため、ことあるごとに横で
「とくちゃん、帰っていい?」
と連発していた。
その度に「いや、だめです。まだ3時ですから。」
と目を合わせずに応えている僕が少し、大人な感じがした。
----------
ところで、日帰りバスツアーなんですが、
やっぱり一人で行くと周りのおばちゃんたちに
・モテるか
・心配されるか
どちらにしても憂鬱な気がしてきました。
発疹
2004年9月28日
帰国してからなんとなく気になっていた発疹が悪化して
昨晩はかゆくて一睡もできなかった。
寝返りの延べ距離は、家から駅まで行けたんじゃないかと思う。
-----------
というわけで、午前中に会社近くの皮膚科に行くと
そこは誰一人として患者(客)がおらず、イヤな予感がした。
通されると、準備運動がてらに牛乳瓶ほどの注射を打たれて
「タイはいい国だったでしょう。」
「はぁ。」
「王国ですからね。」
「はぁ。」
と良くわからない会話を交わした後、
クスリを出しましょうという段取りになったのだが
「えっと、アレ出しておきましょう。……。
プロピ、ちがうな。プロト、……看護婦さん、なんだっけ。」
「プロトピックですね。」
「それ。」
と言われて軟膏を出された。うろおぼえなのだ。
王国とかはどうでもいいから、薬の名前を覚えて欲しいものだ。
会社に戻って塗ってみると、おさまるどころか
かゆみが倍増してしまい、いよいよ気が狂いそうに。
帰りに家の近くの別の皮膚科に行って、
顔を赤らめながら今朝もらったプロピ…を見せると
「ああ、これは塗っちゃだめですな。ハハハ。」
と言われて、違う薬を渡された。
今、それが効いている。
熊
2004年9月27日
会社を出る時、また自分の傘が無くなっていた。
似ている傘を一つ拝借して外に出て初めて気づいたのだが、
すごくいい傘だったのである。
骨のしなり具合といい、生地のきめこまやかさといい、
似ている色と言っても、よく見れば鮮やかな藍色。
どうみても貧民には買えない「部長クラスの傘」なのだ。
部長は今頃、濡れまくって憤慨しているかもしれない。
まあ、明日そっと元に戻しておけば良いと思うが
明日も雨が降っていたら、僕はこの傘をさして会社に行くだろう。
もし、会社の入り口で部長と遭遇でもしたらどうしよう。
部長はノコノコと出社する僕をみるなり
「あ。おれの傘じゃねえか。このやろう。」と固まるだろう。
そこで僕は
「やあ。」
と爽やかに返せるだろうか。不安で眠れない。
----------
熊が出そうな山の中に入る時は、大きな声でしゃべりながら
歩くと、熊が人間の存在を感じて遠くに行ってくれる。
遭遇しなくて済むというわけだ。
実家に住んでいた頃。
僕が部屋にいて、階下の母が僕に用事がある時、
必要以上に階段の音を立てながら僕の名前を呼びつつ
ゆっくり部屋に入ってきていた。
当時はなんなんだろうと思っていたが、あれは
「ヘンなものは今のうちに隠してください。」
という意味だったことに最近気づいた。
熊の話とよく似ている。
帰国
2004年9月26日
タイから帰国しました。
象に乗ってギャーギャー言ってる瞬間が一番
自分の中で、俗物度数が高かったと思います。
帰りの飛行機で離陸後、一瞬ウトウトしていてふと起きたら
周りのテーブルには軽食が並んでいて、自分には無かった。
「ま、別にいいんだけどね。」
なんて思いながらも、ちょっと腑に落ちない感じ。
これはシューティング・ゲームでアイテムを取り逃して
しまった時のような感覚に似ているなと思った。
----------
昨年アメリカに行った時もそうだったが、
レストランに入ると、メニューをさっと流し読みして
雰囲気で頼んでしまう。
字面から想像できる範囲のモノが出てくるといいのだが
たいてい、予想を裏切られる。
タイ2日目の夜は前菜からデザートまで見事に惨敗。
・「spinach」だけを読んで、ほうれん草のサラダを頼んだら
上にどっさりラズベリーのソースがかかっていて、超甘口。
・「shrimp」と「nuts」のなんとか、を頼んだら、
小エビとナッツに大量のパイナップルが絡み合い
信じられないコンビネーションを発揮。
・●●の「cheese cake」を頼んで、これは大丈夫だと思ったら
お口いっぱいにドリアンの香りが。
同僚は「ロブスター」というメニュー表記に、
あの、デカい海老がまるごと背中がパックリ割れて
焼けて出てくる姿を思い描いていたら
エビチリみたいなサイズで登場して落胆。
明日から仕事です。
「下北バンド物語」最終話
2004年9月25日
<前回までのあらすじ>
ラストライブを前に険悪な雰囲気が漂う
「クレイジー・キャロッツ」のメンバーたち。
さあさあ、どうなる!!!最終回!!!!
ああ、楽しみだぁ!!!!ひゃっほう!!!!
-----------
薄暗い照明の中、予定よりも少し多いスモークが立ち込める。
しんやが短くなったスティックで最初の合図を出すと、
トシのア・カペラで、ラストライブは静かに幕を開けた。
「甘いワイン」「東京ビル風」「沼にはめられて」
………MCを挟まずに一気に走り抜ける。
タクローのギターに、恩田のベース(ギター)が応える。
しんやのドラムも、今日はまだ疲れを見せない。
トシ持ち前の高音クリスタル・ヴォイスも健在だ。
まさに最高のプレイ。最高のグルーヴ。
「まだやれる」誰もがそう思ったに違いない。
長い時間ではなかったかもしれないが、
客席とステージが一体となった時間は彼らにとっては
永遠、そのものであった。
「気持ちいい。超気持ちいい。」
ラスト曲を前に、トシは滴る汗をぬぐい、
声を少し詰まらせながら、ゆっくりと語り始めた。
「今まで、ありがとう。
なんだろう。残念ながら、バンドは解散してしまうけど、
僕は今度、ホームオブハートってところで、自分探し、
始めようかなって、思っちゃってます。
サンキュウお前ら!!!!アゴ男だこのやろーー!!」
おわり。
「下北バンド物語」第三話
2004年9月24日
<前回までのあらすじ>
しんやのドラム・スティックが真っ二つに。
----------
楽屋は一瞬にして殺伐とした空気が流れた。
しんやは2つに折れたスティックをトシの顔の前に突きつけて
恐ろしく静かに、そしてつぶやくように言った。
「どうするんだよ。予備なんか無いぞ。」
どうして予備が無いんだ。という疑問はおいて、
トシは本番を目前にして、あわてるというよりは、
もはや何かを考える冷静さを失ってしまった。
トシは何も言わずに自分を見つめるしんやの視線が痛かった。
どうしようもない。横にいた恩田に、思わず視線をそらす。
「恩ちゃん、そのお弁当のお箸……」
しんやのパンチがトシのアゴにヒットする。
あわてて恩田がしんやを止める。タクローはため息をつく。
これも10年間、ちっとも変わらなかった構図だ。
しんやは、折れて短くなった2本のスティックだけを
持って、一人ステージに向かって行った。
トシは、暗い気持ちで後を追った。
全然物語、進んでない。次、最終回。
「下北バンド物語」第二話
2004年9月23日
<前回までのあらすじ>
トシはアゴを気にしている。
------------
「クレイジーキャロッツ」のラストライブは
開始5分前に迫っていた。ステージの袖を覗きに行っていた
タクローが、息を切らせながら楽屋に戻ってきた。
開演前の偵察はタクローの役割。そしていつものセリフだ。
「満杯だぜ。熱気がすごいわ。」
そんなわけが無いのだ。
タクローはリーダーとして、少しでもメンバーを鼓舞しようと
しているだけなのだ。みんな分かっている。これはもう
この10年、飽きることなく繰り返された儀式と言っていい。
そもそも。
腐りきったアマチュアバンドのライブなど、
客と言っても名ばかりで、全てメンバーの親戚や友人で構成
されている。最近は友人さえもチケットを売ろうとすると
一瞬、怪訝な表情を見せる。買ってはくれるものの、
「まだ続けてるんだ。」
と言わんばかりの一瞬のこの顔を見るのが、メンバーにとって
いつも心苦しい瞬間であった。それがもう、これで最後なのだ。
「そろそろ、時間だな。楽しんでいこうぜ。」
恩田がベースという名のギターを肩から掛け、
タクローがギターに右手を伸ばす。
トシがアゴをなでながら立ち上がったとき、
ふと、足元でパキっと乾いた音がした。
しんやがゆっくりとトシの顔を見上げる。
トシとしんやの目がゆっくりと合う。
ドラム・スティックが足元で真っ二つに割れていた。
「下北バンド物語」第一話
2004年9月22日
<登場人物>
・ヴォーカル トシ
・ギター タクロー
・ベース 恩田
・ドラム しんや
----------
トシが息を切らせながらライブハウス「251」に着いた時、
既に他のメンバーは揃っていて各々、楽器の手触りを
最後、確かめているところだった。
トシは楽屋に入った瞬間の沈黙で、メンバーが自分に向けている
感情のすべてを汲み取ることができた。
「……まいったよ。あのさ。急行に乗ったと思ったらさ、」
「トシ。今日は何の日だか知ってるよな。」
タクローが悪い金融業者のような低い声で言った。しかも鷲鼻だ。
鷲鼻は関係ないか。確かにタクローが怒るのも無理はない。
高校時代、友達同士で結成してから10余年。
ロックバンド「クレイジーキャロッツ」は最初から最後まで
まったく芽が出ないまま、耐えに耐えて頑張ってきたのだ。
「まだ、おれたちの音楽に世間はついてきていない」
そんなわけは無かった。
タクローは未だにFのコードが押さえられず、
ドラムのしんやはスグに腕があがらなくなり、曲の最後は
いつも手拍子になっている始末。恩田のベースに弦は5本もある。
トシも最近、アゴが気になって歌に集中できなくなってきたのだ。
恩田が実家の水道屋を継ぐと言い出したとき、誰もが
もう、終わりにしようじゃないか。と思った。
10余年、言い争いが絶えなかったメンバーが奇しくも
初めて、意思統一できた瞬間であった。
「もう、今度のライブを最後にしよう。」
セミヌード
2004年9月21日
寝ぼけまなこで朝、テレビを見ていたら女優のセミヌードが
どうたら、というようなニュースが流れていた。
セミヌードって、背中とかおしりとかばっかりですよね。
中学生の時、セミヌードのセミは「蝉」だと思ってて、
「ああ、まあ、背中メインだもんね」なんて
妙に納得していた覚えがあります。
-----------
大阪に行く時も、今日東京に戻ってくる時も、
僕の乗るANA機がオーバーブッキング(予約過多)していて、
「他の便に移ってもいいよ」という乗客を募っていました。
他の便に移ると、1万円もらうかマイルを大幅にもらうか
補償がつくんですけどなんとなく面倒だったのでパスしました。
海外の航空会社のオーバーブッキングは日常茶飯事らしく
いきなり他便のビジネスにアップグレードできたりお得なことが
多いので、是非今度は偶然遭遇したいものです。
ロシアのアエロフロートは機内に「つり革」があるという
ウワサもあるので、こちらはオーバーブッキングは即ち
「申し訳ないですが、立ってください」という意味になります。
-----------
22日〜26日まで海外逃亡してきます。
ということで、22日〜25日までは短編小説を
ご用意いたしました。我ながら表現の稚拙さにビックリです。
一気にお読みにならず、一日に一話ずつ楽しんで頂けると
ガッカリ度がアップして良いと思われます。
それでは、良い週末を。
ドラえもん
2004年9月20日
大阪最終日。
一昨日、「もってけ攻撃」の話を書いたが
今回は交渉に大きく敗北を喫して、こともあろうに
新品のビジネスかばんを持って帰らなければならない羽目に。
勿論、かばんの中に定番のバスタオルも詰められている。
-----------
ファンタジー映画界をリードしてきた「大長編ドラえもん」。
今年か来年か、一本休むらしいですが。
過去20数年に渡って未来や過去や宇宙、地底、海底、雲の上…
と、数々のSF舞台をチョイスしてきたものの
最近はもう舞台設定のネタが尽きてしまって
「のび太とふしぎ風使い」「のび太のワンニャン時空伝」
もはや、スケールの小ささが隠せなくなっている。
世界ふしぎ発見が、エジプトや古代ローマ遺跡など
ミステリアスな地域を発掘しつくして、日本古来のなんとか
という、哀れな姿に落ちていった現象に似ている。
復帰後の大長編ドラえもんは是非、
「のび太と秘密の卑弥呼伝説」
とかでガッカリしたい。
腫れ物
2004年9月19日
大阪にいます。
ふと、人類を数百万年も悩ませてきたであろう
「鼻の頭にできる赤い腫れ物」について頭をよぎった。
今は別にできていないが、いったん鼻の頂点に赤いニキビができると
ダメの烙印を押されたかのような顔になるために
たちまちブルーになって、その日は一歩も家を出たくなくなる。
数ミリでもズレてくれれば、それ程気にならないのに
何故よりによって「鼻のド真ん中なのか」と神を呪うわけである。
痛みを知っているからこそ、僕は鼻の頭にニキビを作った人間と
すれ違うたび、「がんばれ!」と心の中でエールを送るのだ。
----------
実家のPCを使わせてもらっているのだが、
メーラーを開くと、過去に父が兄に送ったメールが出てきた。
どうやら、僕が就職活動をしていた頃のモノらしいのだが。
「内定も取りやめて、やっぱり就職はしたくない、
勉強もこれ以上…と甘いことを言っている。兄としてなんとか
言ってもらえないだろうか。」
……何を勝手に相談しているのだ、と驚愕した。
こんな堂々とプー宣言をした覚えは無いが、なんとなく
趣旨が合っていて否定しきれないところが悔しい。
親心
2004年9月18日
大阪に来ている。
実家では両親ともに飼い犬を溺愛しているため、
家のいたるところに犬グッズが散りばめられていて
まさに犬御殿と化している。
今、宇宙人が生物調査で地球に降り立つとする。
もし、ウチを選んで中を覗いてしまうと、
確実に地球の種の主は「犬」だと思うだろう。
-----------
実家に戻ってくると、帰り際に絶対
「フルーツもってけ攻撃」にあう。もしくは
「バスタオルもってけ攻撃」でもいい。そう名づけている。
どう考えても荷物にそんな余裕はないし、
どうしても必要だったら買うので平気だと突っぱねると
「親心やないの。」
と激怒し始める。親心をアピールしているうちに、
いつの間にか怒っちゃってるのである。おかしな生き物だ。
こういう時、だいたい譲歩して比較的かさばらない
「靴下2足」で手を打とう、となるのだが。
この前はビスコを持って行く、持って行かない、で大喧嘩に。
いやがらせだろう。
詐欺
2004年9月17日
プロ野球。ストライキが始まるそうです。
背広なんて着ちゃって、いやに紳士的に突入するものなのですね。
昔「ストライキ」って、その字面から
「ムキーーーっとヒステリーを起こしながらやる」
っていうイメージがあったんですけど、僕だけですか。
-----------
オレオレ詐欺が流行ったせいで、
本当に事故を起こして親に泣きながら電話しても
「騙されへんで。オレオレなんでしょ。」
と切られてしまって、リアルにヤクザにボコボコにされる人が
出てくるんじゃないのか。と心配になる今日この頃です。
もし自分がそういう状況に陥ったら、ピンチなのにもかかわらず
長々と自分固有の情報を親に言わなければならないと思うのです。
「僕やけども、あの、1979年生まれの、えっと、
小学校4年のときに耳の手術をした、えっと、右耳。
そう、転校も3回したね。うんと、それで、部活は……」
「結局、なんやの。」
ああ。やっぱり怪しまれるではないか。とてもこの後、
「事故ったので30万貸してください」とは言えない。
実に先行き不安ではないか。
ローカルジュース
2004年9月16日
先日、仙台近郊で見かけたジュースです。

おそらくデカビタCやオロナミンCなどの大塚系ビタミンドリンク
を意識したと思われる「ガブビタセブン」。
缶なのにデザインが「瓶」であるところが実に画期的。
隣にある、なにやらアクエリアス系の味が容易に想像できる
「アクアウィン」という怪しいスポーツドリンクにも注目したい。
--商品企画会議--
新商品を前にネーミングを考えている。
取締役A「うん。こっちはアクエリスエットでどや。」
取締役B「こっちは、デカビタ、ビタデカ、ガブビタ……」
研究員「いや、もっとオリジナリティのある名前を…」
取締役A「あぁ!!??」
取締役B「オリジナルに決まっとるやないか!!」
研究員「あ、いえ、すみません」
取締役C「こっちはアクエリン、アクアウィン…」
B「Cはん。アクアウィン、ええやないの」
A「じゃあ、こっちのデカビタは」
C「ガブリと飲めるデカビタ、いうイメージやな。」
B「ガブビタか。」
C「ガブビタか……ガブビタ、ガブビタ……」
A「セブンでも付けたらええんちゃうの。」
BC「!!!!!」
研究員「………」
入院
2004年9月15日
同僚が入院しているので、数人でお見舞いに行った。
----------
見舞いに行く方は不謹慎だが、なんだかウキウキするものだ。
迎える方は、きっと余計に体力を使ってしまうので大変だろう。
僕は小学生の時に耳の病気を患って、
「このまま放っておくと脳も溶けます」と言われて
1ヶ月半ほど入院したことがある。
この時も、学校の先生や同級生たちが替わるがわる
フルーツ等を持って見舞いに来てくれたのだが。
その中の一人、同級生の森本君(仮名)が、雑誌の
コロコロコミックを持ってきてくれたことがあった。
僕は漫画が好きだし、退屈だったのでとても嬉しかったのだが
しばらく経ったある時、また病院にやってきて
「あの、この前貸したヤツ、返してもらえるかな」
と言ってきたのである。
てっきり「くれた」ものだと思っていたので、不意をつかれたが
僕は「ビックリした顔をしてはいけない」と本能的に察知して
「おう、返す返す。面白かったよ!」
と平静を装ってコロコロを返したのである。
一瞬たりとも動揺を見せなかったそのときの僕の身のこなしは
子供ながら素晴らしい出来だと思ったものだ。
仙台
2004年9月14日
出張で杜の都、仙台に来ている。
ぎゅうたん・ぎゅうたん・ぎゅう・たん・たん
仙台は5年前に大学の受験で来た以来である。
その時は隙間をぬって合格はしたものの、
「やっぱ東北の冬は寒すぎる」と思って入学を断念したのだ。
決め手はなんといっても、受験の前に、あまりの空腹と寒さで
少しでも身体をあたためようと駆け込んだ
吉野家の牛丼までもが冷たかったことである。
----------
今日は何の日なんだろうか。と、毎日が記念日の僕は調べてみた。
9月14日はメンズバレンタインデー。
文字通り、男性が女性に告白をする日である。
そして、プレゼントするのはチョコレートではなくて下着だ。
嫌われるのは必至。
またセプテンバー・バレンタインという概念もあって、
その説明としては
「バレンタインデーから半年目で、別れを切り出す日」
とある。半年だから〜切り出す日。と当然の如く言っている。
メンズにしろ、セプテンバーにしろ、あまり良い日ではないようだ。
熱
2004年9月13日
数年前、僕が熱を出して動けなくなったとき、
たまたま家賃を取りに来た大家さんが
「お湯にしょうがと蜂蜜を入れて飲むと効くから」と言って
わさびと蜂蜜のビンを郵便受けに入れて帰っていった。
わさびを手にして、余計に熱が出たことを思い出した。
-------------
14日の予定。
12時に起床。
13時、這いつくばるように家を出る。
14時、缶ビールを片手に新幹線にさっそうと乗り込む。
16時、仙台駅に到着。軽く、ご飯を食べる。
17時、仕事場に到着。
24時、仕事終了。(20時〜23時はうとうとしている)
25時、缶ビールを片手にホテルに到着。
15日の予定。
10時、起床。
10時過ぎ、仕事場に到着。
12時、仕事終了。
13時、仙台の街に繰り出す。牛タンを求めて。
14時、牛タンを発見。舌鼓を打つ。舌だけに。
15時、缶ビールを片手に新幹線に乗り込む。
19時、帰宅。
自分で書いてみて、
遠足や旅行の時のタイムテーブルにわくわくしていた
気持ちを思い出した。
物干し竿
2004年9月12日
僕は週に2,3度プールで1キロぐらい泳ぐのを習慣にしていて
同僚に「泳ぎすぎだ」「おかしい」とか言われるのだが、
バタフライで毎日1キロ泳ぐ吉永小百合の方が変態だと思う。
--------
家に居たら「物干し竿」を売るトラックの音が聞こえた。
昔から軽く疑問に思っていたが
灯油や、廃品回収はトラックでまわる意味が分かるが
あの「物干し竿」というのは、果たして
トラックで街中をめぐっていて売れるものなのか、と。
トラックのスピーカーから出る声を聞いて
「あ、そうだ。物干し竿が古いわ。買わなくちゃ」
と思うのであろうか。
そんな人が現れる期待値なんて驚くほど低いのではなかろうか。
24時間営業のジーンズメイトと同じぐらい、意味が分からない。
隠れ家
2004年9月11日
髪を切りに行った。
横の男性客がこともあろうに「ヨン様みたいな感じに」と
美容師に注文をしていた。
思わず、プッと吹き出しながらもその
男性の変化していく姿から目を離せなかったのだが
出来上がりが、南こうせつみたいになっていた。
-----------
ぐるなびで飲み屋さんを探していたら、良く目にとまるのが
「隠れ家的なお店」
という表現である。
客商売なのに、なんと店が隠れちゃってるのである。
表から、よく分かりにくいというのである。
本当に隠れていたら、誰もたどり着けないはずだし、
人気があったらもはや、そこは隠れ家でもなんでもなくて
嗚呼。パラドックスではないか。
…まぁ。和民とか白木屋とか、わぁわぁうるさい店じゃなくて、
しっとり、知る人ぞ知る!というお店なんですよ。
という言い換えなんだと思うんですけども、それにしても
特集がある時点で、ぜんぜん隠れきってないように思う。
めんたいこ
2004年9月10日
夕方の飛行機で福岡から東京に戻ってきた。
空港で、何かお土産を買おうと、うろうろしながら
明太子を物色していたら店のおばちゃんがやってきて
「辛口と中辛で迷ってる? 試食して。試食。」
と言ってきて明太子がごってり乗ったスプーンを渡された。
いや、まだ買うとか、あの。とか思いながらうにうにしていると、
「はい。ホラ!!……ホラ!!!!」
と半ば強制的に明太子を口に突っ込まれてしまった。
……僕が卵アレルギーだったら死んでるところだったぞ。
----------
辛口は辛かったし、中辛はそれよりちょっと辛くなかった。
………なんだか全然表現力ないな。辛口を買った。
友人がそういえば、女子高生という生き物は、たとえ何か
面白いものを見ても、そのおもしろ度合いによって、
「面白い」「超面白い」「超超面白い」「超超超……
と「超」が重なっていくだけで、表現が横に広がっていかない。
ということを嘆いていた。
今日買った明太子も、突然のことで、あまり考える力なく
「辛い」「超辛い」……という印象にしかならなかったな。
使用
2004年9月9日
よくコンビニのおにぎりに「魚沼産コシヒカリ使用」とか書いてある。
今食べているおつまみにも、「菜種油使用」とか書いてあるのだが。
この「使用」という言葉、怪しくないか。
あたかも100%使ってるかのように聞こえるが、
誰もそんなこと言っていない。少なくとも「使用」してるだけだ。
コーヒー牛乳なんかで、「ミルク使用」とか書いてあったりすると
「他に何使ってんだ!!」
とか思ってついつい不安になってしまう。
-----------
出張で今、博多に来ている。
タクシーって助手席に、必ず運転手の写真があるじゃないですか。
僕の座った席のドアに「この顔にピンと来たら!!」っていう
指名手配の写真が貼ってあったんですね。
あれ、もし僕が運転手だったら、自分の写真を助手席と
指名手配と、両方に使ってたまに気づいたお客さんが
めっちゃびっくりする顔を
バックミラーで見るのを楽しみにするんですけども。
長靴
2004年9月8日
子供の頃、株価とか、TOPIXとか、ニュースで見るたび
いずれこういうのは大人になったら分かるんだろうと思ってた。
いや、わからない。
----------
子供の頃、雨が降ると長靴を履いた。必ずと言っていいほど。
それが、成長するに従って徐々に履かなくなっていき、
中学生ぐらいになると、長靴を履いてる人なんていなくなる。
あれはどういうことなのだろうか。そもそも、
なんで小さい頃は長靴を履かなければならなかったのだろうか。
「靴の中が濡れるから。」というのは、3歳児も
小学生も中学生もそのリスクは変わらないので説明にならない。
「子供は水溜りに入ってぴちゃぴちゃやるから」というのは、
それは長靴を履かせるより、親が普通の靴で教育すればいい。
そう考えると、僕にとって長靴というものは、歩くたびに
靴下がつま先にズレてくる、ただの不快な履物であった。
あれはただの「子供のしるし」だったのだろうか。
空の便
2004年9月7日
プロ野球がストに入るとか、入らないとか。
こういう時の多くの選手の気持ちって、
僕たちが子供の頃、強い台風が近づいて来たときに、
「学校が休みになるかどうか」
と期待して天気予報を見守っていた感覚に似ていると思う。
わくわくしてるだろう。絶対。
----------
台風などで交通機関に影響が出始めると、ニュースでは
飛行機のことを「空の便」と表現するだろう。
あれ、結構きらいなんである。
「大型で強い台風18号の影響で、『空の便』は
羽田発宮崎行きの便が各社欠航となっています。新幹線は…」
新幹線は「陸の便」じゃないのかよ!と思うが、
新幹線は当然のごとく「新幹線」と言う。
まあ「陸の便」では、どの交通機関か分かりにくいし、
「便」なんて表現はあまりなじまないからであろう。
飛行機はなぜ「飛行機」と呼んでもらえないのか。
飛行機って、なんかニュースの世界では認められてない言葉?
飛行機が墜落しても、アナウンサーってそういえば、
「飛行機」って言わないなぁ。航空機だなぁ。
溝の役割
2004年9月6日
下北のバーで、同僚とウイスキーを飲んでいた。
店内に客は僕と同僚の二人しかおらず、全体的にロウソクの炎だけで
照らす薄暗い空間。バックには緩やかなジャズが流れていた。
ステレオタイプのお洒落。である。
ロウソクの揺れる光がとても心地いいので、「マネしてみようかな」
と思ったのだけど、僕の部屋で同じことをやっても
より、貧乏な家に見えるだけなのでは。
と思って悲しくなった。
-----------
動物の身体・器官は無駄なく効率的にできている。
生活する上で非常に重要な部位、たとえば目や耳、手足などは
同じ機能を持つものが2つずつ用意されていて片方が壊れても
生きていけるようになっているし、
柔毛で栄養を摂取、肝臓によるグリコーゲンへの変換、
腎臓による血液の濾過、挙げれば挙げるほど無駄なく、
すべての器官は「効率よく」用意され、その目的を果たしている。
ところが、ひとつ疑問が。
あの、「口と鼻の間にある溝」は一体、なんのためにあるのか。
呼称すらわからない。この溝が無かったら、人間はどう困るのか。
口を開いたり閉じたりする時の皮膚の伸び縮みを調整しているか。
いや、違うだろう。仕事中、うんうん唸って考えてみたのだが
神様のいたずら。 という結論に逃げて良いだろうか。
審査会
2004年9月5日
洗濯機をまわして、部屋でパソコンに向かっていたら
隣でゴボゴボ不穏な音がするのでのぞいてみると
いつの間にか排水ホースが穴から外れていて床が大洪水に。
あわてて電源を切っても排水は止まらず、ホースを穴に
戻せばいいのに、それもしないで床に溢れゆく水を尻目に
本気で泣きながら拭きました。
----------
天王洲アイルで、公開二次審査というものを受けてきました。
長い議論の末、講評の段階で先生方に褒められていたので
受かっちゃうのかと思ってウキウキしてたら
得票数で落ちていました。おんおん。
落ちても心底楽しかったので本当に良かったです。
少年王者舘の天野先生と住所交換したので文通したいと思います。
川柳
2004年9月4日
今更だけど、「韓国ブーム」ってほんとなの?ほんと?
なんかの陰謀とかじゃなくて?
----------
京王電鉄は毎月、電車に関わるテーマを掲げて川柳を募集している。
グランプリ作品は、中吊り広告などで一定期間披露されるのだが。
前のテーマは「優先席」で、グランプリが
「優先席 寝たふり上手 コンテスト」というものであった。
ううむ。優先席という必須キーワードをしっかりと埋め込み、
そしてコンテストという一見、電車とは関係の無い、しかも
寝たふり人間を皮肉るのに限りなく適した単語のチョイス!!
……なーんて、別に感心することなんて無いわけですが。ふは。
ちなみに次のテーマは「ゴミ」なんですけどね。
ゴミと言われても、車内にゴミなんてあまり無いし。
ホームにゴミ箱が無くて困りますとか、そんな苦情は採用
されるわけないですし。これは結構難しいと思う。
こんなのどうでしょう。
「そこどけよ 優先席だぞ ゴミ野郎」
合併
2004年9月3日
最近、課長が冷たい。
----------
9月1日より、サークルKとサンクスが合併して、
「サークルKサンクス」という名前になった。
はっきり言って、名前が長い。繋げただけではないか。
ネーミングを考える際に、合併・統一という観点を無視して
両者が全く譲らなかったとみえるのだが、きっと
サンクス側は「サンクスKで行きましょう」と言い、
サークルK側は
「それじゃウチは『K』だけじゃないですか」と反論したはずだ。
「サークルスはどうですか。笑顔の輪がいっぱいという意味で」
と提案すると、
サンクス側は「いやいや。サンクスという感謝の響きが全然
含まれてないじゃないですか。」と、すかさず反論。
もはやイタチごっこの世界。
「サンクルK」「サークス」
「サンK」「Kンクス」「K」「サンキューの輪」……
普通なら、途中で
「ええい。さくらコンビニでどうだ!!」
とかに落ち着くところであろうが、
よくぞ、「2つ繋げようぜ」の原点に戻ってきた。と思う。
これは褒めるべき点である。
出張
2004年9月2日
有給休暇が残りあと1日。まさに崖っぷちで戦っている。
まだ風邪っぽいのか、頭がぼーっとしたままだったので、
会議前、ばたばたしながら「コピーとらなきゃ」と思っていたら
間違えて全部シュレッダーにかけてしまった。
「あ”〜〜!!!」って声が初めて出た。
-----------
上司から次々と出張の命令が下されたので、
ウキウキ気分でホテルや飛行機の予約をすることに。
こういう時間が結構楽しかったりする。
ホテルは、駅から近くて、えっとー、ブロードバンド対応で、
うーんと、6000円ぐらいにしようかな。とかです。
結局、博多も仙台も「東急イン」というホテルにしたのですが
本当に客を呼ぶ気があるのか、と思われるホテルもありました。
プレジデントホテル。
<見放題プラン> シングルルーム5250円有料TVカード付き。
「お客様は、見放題プランでございますね。」
なんてフロントで言われるんだろうか。
エロ放送ごときに付けられた「プラン」という響きが情けない。
「楽しい週末をお過ごしください」って表記も涙をそそる。
早送り
2004年9月1日
風邪をひいてしまった。
朝、いけるかなぁと思って渋谷まで出てきたものの
どこを向いて歩いてるか分からなくなったので、そのまま
乗ってきた電車で引き返してきた。
ベッドに倒れて、気づいたら夜である。
----------
夜まで寝ていたおかげで、目が冴えてしまった。
借りたビデオ(ドラマ)をずっと見ているのだが、
僕はCMの早送りがうまくないので、(特に3倍は難しい)
ここだ、と思って止めても間に合わずに
CMあけのドラマの数秒がいつも分からない。
戻そうとするとだいぶ前のCMに戻ってしまう。
それをまた早送りすると行き過ぎるのだ。
………そうこう繰り返しているうちに、
普通にCM見てるほうが早かったな。と思うのだ。
昔、バカボンのパパが日曜大工で机を作るときに、
4本の脚のバランスを整えようとして切りそろえていたら、
しまいに「まな板」になってしまった、という話があった。
CMのときのビデオの早送り巻き戻し、の時にうまくいかない
イライラの感情はそれに近いと思う。
|